2023/04/06

タイムカードは、タイムレコーダーを使用するための媒体です。基本的には紙でできており、タイムレコーダーに挿入すると、その時の時刻が印刷されます。これによって出勤時刻や退勤時刻を打刻(記録)することができることから、主に従業員の勤怠管理に用いられます。その始まりは19世紀のアメリカにまでさかのぼることができ、日本では1931年から利用されています。
つまり、誕生より100年以上、日本だけでも80年の歴史を持っているのです。しかしながら、タイムカードは長く利用されていることもあり、現在では様々な問題点が表面化しています。代表的な例としては、情報を集計するための手間や人件費の問題や、機材の不正操作や代理人を使った不正打刻などです。そのため、より技術の発達した今日では、紙製のタイムカードをICカードに変え、身分証明書と兼任させることで不正を防ぎ、タイムレコーダーもパソコンと連携させることで自動的に集計を行うようにするなど、これらの問題の改善が試みられています。
ただし、こうした問題は、従業員が多数いる組織でのみ重大になってきます。つまり、逆に考えると、従業員が少なければ、情報の集計も手間取りませんし、不正に関しても、すぐに分かってしまうわけです。そのため、従業員の数が少なく、それぞれが顔見知りであるというような職場であれば、高価な機材を導入して勤怠管理を強化する必要もなく、手軽で安価というタイムカードの強みの方が生きてくると言えるでしょう。リモートワークのツールのことならこちら