労働者の適切な雇用を守るために労働基準法がある

適正な雇用管理

勤怠管理の重要性とシステム化

time 2023/02/09

勤怠管理の重要性とシステム化

社員に対する勤怠管理は、長時間労働による労働問題の防止や社員の健康管理及び時間外労働に対する正当な賃金を支払うためにもとても重要なものです。社員の健康管理の観点から言えば、社員の出勤時刻及び退社時刻は、職場の管理監督者が確認するか、タイムカードなど客観的に確認できる方法で管理することを義務付けており、労働基準監督署からこれらの資料を求められることもあります。これだけ、厳しい取り決めが成されているにも関わらず、不払い残業や長時間労働によるメンタルヘルスの問題が後を絶たないのは、こうした問題を隠匿しようとする会社風土が根強く残っていることが考えられます。今は管理監督者になっている者が、新人社員だった頃に受けた仕打ちをそのまま持ち込んだり、会社からの厳しいノルマに耐え切れず、無理な業績を部下に押し付けるような実態を会社は的確に把握し、根本的な解決策を打ち出していかなければいかなければなりません。

そこで、多くの会社が導入しているのが出退勤管理システムです。このシステムは、事務室にICリーダーなどを設け、事務室への入退出時間を記録するというもので、給与システムと連動して、時間外労働にかかる賃金を計算するものもあります。実際にこういったシステムを導入した会社では、勤怠管理がとてもシンプルになり、時間外労働が長時間に及ぶ原因究明に一定の成果をあげています。勤怠管理を徹底するためには、こういったシステムはとても有益ですが、問題意識が高い会社では、システムだけに頼らず勤怠管理の重要性を社員に理解させる取り組みも活発に行っているのです。

down

コメントする