2023/04/06

タイムカードでの勤怠管理は危険だという意見があります。その理由の1つが、残業代未払い請求にあります。残業代未払い請求が起こると、会社を悪として捉えてしまうという世間の風潮がありますが、実は会社側が被害者であるというケースもあります。残業をさせたら残業代を支払うことが義務なので、多くの場合には残業代未払い請求を起されたら会社側に責任があります。
しかし、中には、残業をしていないのに、そう見せかけているだけのケースもあります。例えば、仕事が終わった後、残業の指示があったわけではないのに、会社に残っている人はいます。おしゃべりをして職場に残っているケースは多いですが、テレビを見たり、コンビニへ行って食事を買ってきて、そのまま会社で夕食を食べるといったケースなどもあります。このようなケースでは、会社側に残業代を支払う義務はありませんが、タイムカードに記録が残っていると、裁判ではそれが証拠となってしまうので、残業代請求が認められることもあります。
これはタイムカードによる勤怠管理のせいなのではなく、会社の管理がしっかりとできていないからだと言う人もいるでしょう。仕事が終わった後は職場に残らせないようにして、管理者がしっかりとカギを閉めるようにすることで、このような問題は起こりません。タイムカードによる勤怠管理が原因ではないものの、それも1つの原因となっていますので、勤怠管理システムの導入も検討してみると良いでしょう。