労働者の適切な雇用を守るために労働基準法がある

適正な雇用管理

勤怠管理の主流がタイムカードである理由

time 2023/04/21

勤怠管理の主流がタイムカードである理由

長時間労働の是正は、勤怠管理を行う上でも以前から会社にとって大きな義務でしたが、最近ではその在り方が社会問題として、様々なメディアに取り上げられています。こうした現状を受け、厚生労働省では、労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置をガイドラインとして、あらためて示す等を行い、企業に是正を求めています。このガイドラインの中に、社員の労働時間の把握は使用者の義務だと明記されていますが、その方法はタイムカードなど客観的に証明できるものでなくてはならないとされています。こうした背景もあり、タイムカードを用いた勤怠管理が、今後も重要視されることは簡単に予測されますが、最近では、タイムカードに記録された出退勤時刻に基づき、給与計算まで行うシステムを導入する事業所もふえています。

特に、時間外労働は、割増賃金を支給しなければなりませんから、非常に計算が複雑になりますので、システム化は事務の効率化にも繋がるのです。勤怠管理はタイムカードを用いることは、一般的になりつつありますが、それだけでは十分ではありません。労働時間を管理することだけでなく、いかに勤務時間内に仕事を終えさせるかが大切なのです。使用者が、職場の仕組みを改善せずに、時間外労働を承認しない方針を打ち出すだけではなく、長時間労働を是正する職場の仕組み作りが必要なのです。

こういった意味からも、タイムカードは職場の勤務実態を明確に記録してくれますので、非常に重要なアイテムになるのです。

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